昔々、スーツの着こなしについて熱く語っていたブログ。今は、言いたい事を言いたい時に語るんです。

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【菅野博士/唐沢よしこ『快画教室』美術出版社より】


この絵は、『人は見た目が9割』(新潮新書)という本の中で、男女の顔立ちの違いについて説明をするために使われているものです。


一見同じ顔のように見えても、微妙な違いから男性を描いているのか女性を描いているのかちゃんと区別する事ができるものなんですね。

さて、今日はこのようにマンガで描かれる絵を取り上げて話を進めていくわけなんですが、私は別にここで男女それぞれ「らしく」描くための技術やコツが紹介したいというわけでございません。


では、何が言いたくてこんな絵を取り上げたのか、簡単にというと、

「手描きの線ってスゴイ!」

という事。



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過去にこのブログの中で、スーツの製品としての良し悪しを左右する要素は「生地・縫製・デザイン」である。そして、出来上がりのスーツの雰囲気を決定する一番大きな要素は「パターン(型紙)の線」なのである。という事を折に触れて書いてきました。

例えば、ブリティッシュスタイルやナポリスタイルといったスーツの形の特徴は、生地や芯地などの副素材、または縫製の技術的な違いによるものではなく、型紙の微妙な曲線の違いから生まれるものなのだというような感じです。

製図に精通した職人さんの手にかかれば、微妙な曲線の描き方で英国風・ナポリ風と自在に形作る事ができるんですね。

ただ、現在はほとんどの場合(既製服は特に)製図の作業をCADでこなします。一応、CADといっても人が操るものではあるのですが、やはり上の絵のように、熟練の人の手で描いた線というものは繊細で、かつオリジナリティ溢れるものです。

一本の線

どんなスーツもここから始るんですね。

そんな事を考えると、値段の高低やスタイルのモード・クラシックを問わず、それぞれの線には色んな意図が込められているように思われ、作り手さんに対する敬意というものが一層強く感じられるように思います。


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