
今日は、一枚の絵をご覧いただきましょう。
17世紀のオランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメールの
『絵画芸術』です。
この絵を皆様はどの様にご覧になりますか?
また、ご覧になってどんな感想をお持ちですか?
絵画には素人同然の私ですが、フェルメールの絵の緻密で隙のない感じは、個人的にお気に入りです。
さて、ここでは絵画鑑賞を例に挙げて、
スーツの着こなしを語ってみたいと思うのですが、本日も例のごとく作り話の世界へ…
あなたは今、ウィーン美術史美術館に展示されている『絵画芸術』の前にいます。
あなたの目の前で、こちらに背を向けた三人の男性がそれぞれこの絵を眺めています。
このうちの一人は、ツアー旅行の団体様の中の一人で、絵画などには全く興味がなく、時間潰しのために泣く泣くこの絵の前に立ち止まった男。
逆にもうひとりの男性は、絵画が大好きで、目の前の名作を眺めている事が楽しくて仕方ない様子です。
最後の男性は、「絵画は読むものだ!」と豪語する美術史の先生で、研究のためにじっくりと眺め入っていらっしゃいます。
その一人一人の背中が醸し出す雰囲気を想像していただけるでしょうか?
これをスーツの話に例えるなら、
初めの男性はイヤイヤながら必要に迫られてスーツを着ている感じです。
次の男性は、
このスーツは形がいいから好きとか
このネクタイは色がきれいから好きというような「ファッションは楽しむもの」的な感じがしていいですよね。
最後の男性は、「理屈をつけないとスーツは着れない」的な感じで、ちょっとマニアックな感じがします。
絵画もファッションも、もちろん楽しみ方は人それぞれです。
ただ、初めはイヤイヤ着ているスーツでも、楽しんで着られるようになれば活々として見えます。そして、「どこへ行くから何を着る」とか「誰と会うから何を着る」といった、着こなしの理由を持つことができれば、黙っていても背中が語ってくれるようになるでしょう。
くれぐれも、背中の語り不足を口で補わないようにして下さい。
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