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昔々、スーツの着こなしについて熱く語っていたブログ。今は、言いたい事を言いたい時に語るんです。

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この写真は、私が知り合いのテーラーさんからお借りした、昭和30年代に出版された「洋裁一級技能士の書(仮称)」の1ページで、ここには、2ボタンスーツのパターンの引き方が書かれています。

そして次のページには、この写真の中に見られる製図上に必要な各ポイントとその寸法の数値的根拠が事細かに記されてあり、これさえ見れば私にもパターンが引けるのではなかろうかと錯覚するほど、細かく・分かりやすく説明がされてあるのです。

さて、今日はこのスーツの解剖図ともいえるパターンを見ながら、スーツの着心地に大きな影響を与える『アームホール』という箇所について、書いてみたいと思います。

アームホールとは、文字通り「腕を通す穴」のことなんですが、このアームホールの形状と、その最下点(写真の図のちょうど脇の下あたりのC点)の高さ、これを一般的にアームホールの高さと呼びますが、この2つのポイントこそ、スーツの着心地に大きな影響を与える重要なポイントになるのです。

結論から申し上げますと、

「スーツのアームホールは、きっちりと身体にあった細さで、きっちりと身体にあった高さでなくてはならない」

ということで、

逆に言うと、アームホールが大きいスーツつまりオーバーサイズのスーツは、ゆったりしているがために着心地が楽だという誤解を与えやすいだけで、本当はそうではないということなのです。

理由は簡単です。

一度、鏡の前でスーツをお召しになって、気をつけをした状態から、まっすぐのばした両手をゆっくり横に広げていってみてください、そうすると肩と平衡になるかならないかくらいのところで、二の腕の外側が突っ張って上がりにくい感じがありませんか?

そしたら今度は、左手で右の肩パットをつまんで少し上に持ち上げてから同じく腕を上げてみてください。先ほどと比べて

驚くほどスムーズに上がりませんか?

要するに、腕が動かしやすいジャケットにするためには、上着を着た状態では、できるだけ腕の動きに胴の部分を付いて来させたくないのです。そう意味では、アームホールが大きくて低い上着は、ちょっと手を上げただけでもC点がすぐについて来てしまいますから、身体の動きの邪魔をしやすく、結果的に着心地を損ねることになるということなのです。

もちろん、本式の仕立てに従うなら、アームホールを細く・高く作るということは、とても高い技術を要することになります。ですから、ただ腕が細ければ着心地がよいとも一概には言えませんが、その違いは注意して試着すれば、明らかに分かるはずです。

最近では、消費者自身の質の向上に伴い、値段を抑えたスーツでもこだわりの仕立てで、まんざら捨てたものではないものが増えてきています。

先に述べたように、細くて高いアームホールにそのまま袖をくっつけただけでは腕はうまく動きませんが、細いアームホールに、それより太い袖を付ける「グシ縫い」「いせこみ」という熟練の仕立てを謳ったものも見られます。

ピンからキリまで様々な値段の存在するスーツですが、その値段に対してどれだけ高いパフォーマンスを持っているかどうかを見極める為の、ひとつのヒントとして、今回の「アームホールの話」をお役立ていただけましたら幸いに思います。

今回は長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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まとめ

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